みなさんこんにちは。Education Engineer(社会人2年目)の不破です。

今日は「プロフェッショナル」について書いてみたいと思います。

「プロフェッショナル 仕事の流儀」

私はNHKで放送している「プロフェッショナル 仕事の流儀」というテレビ番組が大好きで、いつも録画しています。 今まで放送された中でも特の心に響いているのは、鈴木健次郎さんというパリで活躍されているテーラー(洋服を作る人)の放送です。

http://www.nhk.or.jp/professional/2013/1209/index.html

鈴木さんは若くして有名老舗メゾンで活躍され、今では自分の店を構えるまでに至っています。 それでもパリでは「外国人」ということで随分と苦労をされていたようです。 そんな状況でも、諦めずに努力を怠らずに仕事に打ち込み今があるとのこと。

この番組では最後の締めに「プロフェッショナルとは?」と主演の方に質問をしているのですが、鈴木さんの答えは

常に世界観を持っていて、それを表現したいと思う。 その努力を決して怠らない人。技術だったり、色んなことでそれを思考錯誤して表現しようと、最大限の努力をできる人じゃないんですかね。

(http://www.nhk.or.jp/professional/2013/1209/index.html より引用)

ソフトウェア開発における「プロフェッショナル」とは?

私は社会人2年目+派遣社員・アルバイト(1.5年ぐらい)を経験してきました。非常に厳しい会社をいくつも経験しましたし、悲しいことや辛いことをそれなりに経験しています(そのつもりですが・・・)。

そのような環境でも、「この人はすごい。」って思える人はたくさんいました。

ソフトウェアとは外れてしまうのですが、数年前私はアルバイト(違う会社です)としてコールセンターの構築(実地作業)に携わったことがあります。スケジュールも厳しいもので、少しでも部材到着が遅れたらアウトという状況でした。

そんな状況で、電話交換機で一部部材の到着が遅れてしまうというアクシデントが発生しました。機材を設置しないとテストも出来ませんし、設定投入も出来ません。

私を含めて誰もが諦め、最悪の事態を想像してしまう中、現場監督のSEがこう言い放ちました。

「プロのエンジニアなんだから、最善を尽くせ!!!」

実はこのSEさん、普段はあまりやる気を感じさせない人で、口癖は「もうだめだー!」とか「諦めようぜ・・・」とか「無茶だ!もう終わりだ!!」を現場でお客さんの前で平気で声に出すような人でした。そんな人がこんな事を言い出して率先して動き出したので、正直ビビりました。

その後、このSEさんを中心にあれこれ工夫したり(違う機材でなんとか擬似的にテストをしたり)してどうにか引き渡しが出来ました。

(LANケーブルの作り方とかサーバルームでの過ごし方も教えてもらっています。「ヘアピン使うとケーブル束作りやすいよ」、とか「プチプチにくるまると眠れるよ。寝袋はスペースかさむからダメ」などなど)

「最善を尽くす」こと

私はお客様にシステムを提供するお仕事をしています。受注開発はまさにテーラー鈴木さんのスーツと同じく「オーダーメイド」です。お客様のお話を伺いながら、理想形を目指します。

しかしながら、予算も時間もリソースも無限にあるわけではありません。限られた時間やリソースの中で仕事をする必要があります。エンジニアによっては、守るべき家族があり、愛する人がいるでしょう。そうなると守るべき人や愛する人にも時間をかける必要があります(要はプライベートの時間ですね)。もちろん、睡眠時間や食事の時間も必要です。

私は

「限られた時間の中で最善を尽くし、最大限の努力をする」

ことがプロフェッショナルとしてあるべき姿ではないのかなと考えています。

そこには、決して後ろ向きにならず、手を抜かない「あるべき姿」があると思います。

「第二新卒のくせになまいきな」とか言われそうですが、そんなことを考えながら仕事をしています。