10年前のあの日、松舘と二人で川崎の法務局に行き、登記申請したのがまるで昨日のよう… ではなく、本当に遠い昔のことのように感じます。会社を作るということはどういうことなのか、全く理解もせず想像もせず、ただちょっとラベルが変わるくらいに捉えていたかもしれません。ただ、何の根拠もないのにはっきりと、仲間と一緒になんか楽しそう、おもしろいことができるんじゃないかと思ってました。これを夢と言うにはおこがましい。
私はまちがいなく運がいい。前職を辞めるキッカケとなった人や起業時の仲間、そして起業後の節目となる仕事や出来事、場面場面で助けてくださったり切磋琢磨できる多くの方々との出会い。全てが順調にいったわけでもなく、大きな失敗や共に夢見た仲間との別れ。中小零細企業の社長誰もが経験するであろう苦しみも経験しました。「家庭と仕事どっちが大切なの」なんて言葉じゃ済まないようなこともありました。 それでもこうして36名もの仲間と共に10年という節目を迎えられたのは、やっぱり運がいい。これまで百に迫ろうかという程の数のお客様とやりがいのある仕事をさせていただけたのも、やっぱり運がいい。
今ははっきりと「夢」といえるようにもなりました。「成長」と「チャレンジ」を明確に意識できるようにもなりました。頭で考えてばかりじゃとてもできなかったであろうことにも恐れをなすことなく取り組める仲間達も増えました。
すばらしい10年でした。これからの10年がもっとすばらしい時間になりますように。 惜しむらくは、起業を応援してくれて、いっぱい苦労を掛け、この日を最も喜んでくれたであろう人と10周年の祝杯をあげれなかったことが残念です。