初開催!ホーチミンでハッカソン

今回、アットウェアとしては初の海外開催となりました。 ベトナムのトップレベルのIT関連の学生が居るベトナム国家大学ホーチミン工科大学のComputer Science & Engineering学科の3年生、4年生の学生を対象として、アットウェア主催のハッカソン大会を2日間にわたって実施しました。

募集開始から多くのチームの応募があり、全部で16チームの参加。総勢約50名。ハッカソン会場はいっぱいっぱいになりました。会場は、ホーチミン工科大学のコンピュータ演習室2部屋を借り、2日間にわたっての戦いが始まりました。今回のハッカソンのテーマは、「スマイル」。これは昨年末に同様に日本の学生さんにも同じテーマ。日本とベトナムの学生の比較もできます。(笑)

ハッカソンの開始前、緊張する様子も無く、ニコヤカな雰囲気に包まれていました。ワクワク感の方が大きいのかもしれませんね。実はこのハッカソン大会は、インターンシップの選考も兼ねています。上位に入賞することにより、そのチームに所属している学生さんとして今年の夏に実施するインターンシップに日本に来れるチャンスが増すということになります。

はじめ!

弊社のベトナム人Huyにより、概要・ルールの説明後、さっそく開始。ぐずぐずしている暇はありません。ハッカソンはアイデアもさることながら時間との勝負。彼らの時間はわずか1日半。コンピュータルームを使える時間だと13時間しかないのです。 チームによっては、すぐに手を動かしているところ、ずっとアイデアを話しているところ、ハードウェアをいじっているところ、さまざま。3人の力を融合させて彼らのアイデアを具現化していました。ランチやスナックはアットウェアが用意。サポート・スタッフとしていろいろお役に立ちたいとは思いつつも、公平性を保つために彼らの能力以上のことは教えることはしません。またハッカソン途中に割って入って世間話をすることも邪魔になるので、実はスタッフとしてはなにもすることがないのです。笑

ソフトとハードの融合

16チームのうち2チームはハードウェアを持ってきて、それをハッカソンのネタに仕立てていくような作戦のチームもありました。半田こてを持ち出し、枕の裁縫をしたり。。結果発表が気になりますね。

成果発表

16チーム、全チームハッカソンで作成した彼らの成果を発表。発表会はすべて英語で実施することも参加条件の一つです。すべてのチーム、英語でプレゼンをやりぬきます。日本ではこうも行かないかもしれないですね。

最優秀チーム賞(1チーム)、優秀チーム賞(2チーム)の作品を紹介します。

最優秀チーム賞は、CE11チーム。Computer Engineeringコースの4年生3人で構成されたチーム。彼らのアイデアはIoT関連。彼らは意思を持つ枕を作って、抱きしめて上げると笑顔になり、抱き続けると枕も心地よくなって寝てしまうというものを作りました。また枕のみならず、安らぎの睡眠を与えるための要素としてスマホで家のライトを制御するというIoTスイッチを実装。実演もしてくれて会場を盛り上げてくれました。睡眠をうまくとることで人の気持ちも快適になり笑顔になるというコンセプトです。

優秀チーム賞、一組目は、YOLOチーム。Computer Scienceコースの3年生3人で構成されたチーム。彼らは、ベトナムには他国のような電子マネーがなく、今もなお現金でやりとりしていることが国民の中の一つの共通問題として提言。それを解決するためのeMoneyをこんなやり方で作っちゃえということでプロトタイプを作成。日本や他国にはカードタイプの電子マネーがあり、それをベトナムでも利用していくことで煩雑なやりとりもなくなり、結果として人が笑顔になるというもの。

もうひとつの優秀チーム賞は、YOLO Team チーム。Computer Scienceコースの4年2名で構成されたチーム。彼らのアイデアは音楽。chrome extensionで音楽プレイヤーを作り、コンピュータに触れている時には好きな歌を聞いたり、自分のプレイリストを他人に共有したりすることができる。辛い時、悩んでいる時、音楽を聞くことで気分を持ち上げたり、逆に幸せでいっぱいな時に聞いても、さらに幸せな気持ちになるということで人を笑顔にさせるというコンセプト。音楽の著作権の問題はあったものの、コンセプトやソフトウェアの完成度として今回のハッカソンの中ではトップクラス。またchrome extensionなので、すぐにでもデプロイすれば使えるようになるといこと。素晴らしい。

アフターパーティ

2日間のハッカソンお疲れ様でしたパーティを成果発表後に開催。優秀賞の発表もそのパーティの席で実施。表彰式および副賞の賞金も授与。全チーム、ハッカソンにて成果を出すことができたので、優秀賞を3チームにのみ授与するのは厳しい判断になったと、私の方から説明。本当に全員のチームに賞状を用意するべきだったなぁと反省しました。 また、Kindleと洋書をプレゼントするミニゲームも実施。ジャンケンでやりましたが、ベトナムではジャンケンも通じるようです。 本当に楽しかった2日間。ハッカソンの時には話に割って入ることができませんでしたが、パーティの時には積極的に学生さんと話ができて、学生さんの将来の話とか、アットウェアへの会社としての質問などの回答ができてよかったです。また来年やりましょうね!

see you again!

今回彼らと友達になることができて本当によかったです。 彼らの中で数名はこの夏インターンシップに日本でやってきます。それだけではなく、将来のどこかで一緒に仕事ができることを楽しみにしています。