アットウェアでは、2018年12月より、柴田芳樹さんを講師に迎えて『Effective Java 第3版』研修を開催しています。
『Effective Java』は、かねてよりJavaプログラマにとって必読の書と言われてきました。その最新改訂版として昨年10月に『Effective Java 第3版』(Joshua Bloch著、柴田芳樹訳、丸善出版社)が出版されました。およそ10年振りとなる今回の改訂では、Java9 までの新しい構文・機能が網羅され、現代的な構文を Java ではどのように記述するべきか、示唆に富んだ内容になっています。社内では、普段から読書会が開催されており、当初『Effective Java 第3版』も有志を集めての読書会というかたちで開催する予定でした。しかし、翻訳者である柴田芳樹さんを講師に迎えるという幸運に恵まれたこともあり、研修という形での開催となりました。
柴田さんは、古くからJavaに関わられており、Javaの黎明期から業務としてJavaを利用してきた経験をお持ちです。また、『Effective Java』だけではなく『プログラミング言語Go』の翻訳や、『プログラマー"まだまだ"現役続行』の執筆など、多方面で活躍されています。そんな柴田さんのお話を伺おうと、研修には、入社1・2年目の新人から、開発経験10年以上のベテランまで、10名の社員が参加しています。
研修は、基本的には輪読・記載されている内容の解説・質疑応答という形で進められていきますが、解説される内容は書籍に記載されている内容だけにとどまらず、さらに掘り下げる形でJavaの言語仕様やJVMの仕組み、コンピューターサイエンスにまで踏み込む講義をされることがあります。とくに言語仕様やJVMの解説では、なぜJavaの文法がこのようになっているかという側面から話がすすめられるので、説得力をもったないようで語られます。また、折に触れ柴田さんの業務での実体験が話としてされることがあり、エンジニアとして業務を推進する姿勢や開発に対する意識など学ぶことが多くあります。経験に裏付けられた柴田さんの講義は、新人だけでなくベテランにまで良い刺激になっているのではないかと思います
研修も既に6回を数えており、和やかな雰囲気で進められています。研修の中で書籍のミスを発見する出来事もあれば、休憩時間には『Java PAZZLERS』の問題を解いたり、柴田さんから90年代のJava開発の話を聞くなど、講師と参加者の距離も縮まっており、楽しい時間を過ごしています。
研修は6月で終了予定ですが、この研修を通して、エンジニアとしてより大きく成長したいと思っています