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RaspberryPi

RaspberryPi上でRedisを動かしてみた

RaspberryPi上でRedisを動かしてみた

みなさん、こんにちは。KEYチームの矢納です。

技術ネタ第4弾!!「RaspberryPi上でRedisを動かしてみた」です。
過去記事の目次はこちらに移動しました。

軽量なデータベース

第2弾でCouchbase Liteを使ってのデータ保存を行いました。ですが、Couchbase Liteを使う際にはCouchbase ServerとSync Gatewayを用意する必要が有ります。RaspberryPi単体で動かしたい場合には向いていません。とはいえ、非力なRaspberryPiにPostgreSQLやMySQLを入れるのは少し抵抗があります。軽量なデータベースを探していたら有りました!!Redisです。

セットアップ

では、RaspberryPiにRedisをインストールします。

$ sudo apt-get install redis-server

インストールすれば、Redisは起動しています、確認してみてください。

$ ps aux | grep redis
    redis     3191  0.1  0.5  27356  2360 ?        Ssl  02:11   0:00 /usr/bin/redis-server /etc/redis/redis.conf
$ netstat -aunt | grep 6379
    tcp        0      0 127.0.0.1:6379          0.0.0.0:*               LISTEN

既に自動起動にもなっています。

sudo chkconfig --list | grep redis-server

起動・停止の仕方も載せておきます。

$ sudo service redis-server stop
$ sudo service redis-server start
$ sudo service redis-server restart

設定

外部設定を許可します。

$ sudo vi /etc/redis/redis.conf
30行目をコメントアウト
# bind 127.0.0.1

パスワードを設定します。

$ sudo vi /etc/redis/redis.conf
166行目にパスワードを記述
requirepass <パスワード>

パスワードを設定する際に注意です。

Redisはとても高速なため、性能の良いマシン上で実行している場合は、毎秒150,000回程度のパスワードチェックを行うことができます。そのため、弱いパスワードであれば簡単に突破されてしまうため、非常に強いパスワードを設定するようにしてください。

Redisの公式ドキュメントに書かれています。

PythonでRedisを触る

PythonでRedisを扱うのにライブラリが用意されています。まずはインストール。

$ sudo pip install redis

実際にコードを書いて行きましょう。

おわりに

今回はRedisの基本の操作方法を行いました。他にも有効期限ありの保存、上書きはしないなど色々とできます。それはご自身でやってみてください。

それでは

Email: yanou at atware.co.jp

RaspberryPiからGoogle Calendar APIを呼んでみた

RaspberryPiからGoogle Calendar APIを呼んでみた

RaspberryPiでGoogle Calendar APIを呼んでみた

みなさん、こんにちは。KEYチームの矢納です。

技術ネタ第3弾!!「RaspberryPiでGoogle Calendar APIを呼んでみた」です。
過去記事の目次はこちらに移動しました。

なぜやろうとしたのか

弊社では会議室の予約にGoogle Caldendarを使用しています。皆さんスケジュール管理をほぼGoogle Calendarを使用しているので、同時に見る事ができて便利です。

さて、弊社には1〜3人しか入れない部屋があります。電話ボックスなどと言われています。もちろんこの部屋も予約可能です。ですが、多くの人が予約をせずにこの部屋を使います。そうすると実際に使おうと思っていた人が使えなくなってしまいます。

ですので、その部屋に入った際にその部屋の予定を表示してあげて、いきなり入った人にお知らせするモノを作ろうと思いました。部屋は小さいのでできればコンパクトに予定を表示したいです。最近、Raspberry Pi公式のディスプレイが発売されたのでそちらに表示させます。

表示の前にGoogle Calendar APIを利用してその部屋の予定を取得する必要が有ります。Raspberry PiでどのようにGoogle APIの呼ぶのかが気になったので、実際にやってみました。

OAuthのやり方

Google APIを使用するには認証をする必要が有ります。パソコンであるのならブラウザでID/PASSを入力するのですが、RaspberryPiには標準ではディスプレイがありません。ではどうすれば良いのでしょうか?

今回はこちらを参考にしました。

OAuthのやり方は右図を見ると分かり易いですね。

  1. Androidですか?iOSか? → いいえ、違います
  2. ブラウザがありますか? → いいえ、ありません

つまり、「Using OAuth 2.0 for Devices」となるのです。


Step1. Client ID と Client secret の作成

ここから、実際にGoogleAPIを呼ぶための準備等を行っていきます。

  1. Google Developers Consoleにアクセス。
  2. Create Project
    • Project Nameは任意に決めてください
  3. 左のメニューから APIs & auth -> credential 選択
  4. Create new Client ID ボタンクリック
    1. Installed Application -> Other -> Create Client ID 選択
    2. 作る際にConsent screenの入力を求められるかもしれません。その際は適当に入力してください。
  5. Client ID と Client secret の出来上がり

Step2. ユーザコードの取得

  1. https://accounts.google.com/o/oauth2/device/code に対してPOSTリクエスト

    • Hedaer: 'Content-Type: application/x-www-form-urlencoded'
    • Parameter: client_id={Step1で取得したClientID}
    • Parameter: scope={こちらを参照} $ curl -d "client_id={Client ID}&scope={scope}" https://accounts.google.com/o/oauth2/device/code

※scopeが複数ある場合は空白でつなげる

レスポンス

{
  "device_code" : "4/4-GMMhmHCXhWEzkobqIHGG_EnNYYsAkukHspeYUk9E8",
  "user_code" : "GQVQ-JKEC",
  "verification_url" : "https://www.google.com/device",
  "expires_in" : 1800,
  "interval" : 5
}

Step3. デバイスの承認

このステップはご自身のパソコンで行ってください。

  1. Step2でのレスポンス内のverification_urlの内容にブラウザでアクセス
  2. 「Enter the code displayed by your device:」と表示されますので、Step2でのレスポンスのdevice_codeではなく user_code を入力してください。
  3. あとは指示の通りに進んでください

Step4. アクセストークンの取得

  1. https://www.googleapis.com/oauth2/v3/token に対してPOSTリクエスト

    • Header: 'Content-Type: application/x-www-form-urlencoded'
    • Parameter: client_id={Step1で取得したClientID}
    • Parameter: client_secret={Step1で取得したClient secret}
    • Parameter: code={Step2でのレスポンスのdevice_code}
    • Parameter: granttype='http://oauth.net/granttype/device/1.0' $ curl -d "clientid={Client ID}&clientsecret={Client secret}&code={devicecode}&granttype=http://oauth.net/grant_type/device/1.0" https://www.googleapis.com/oauth2/v3/token`

レスポンス

{
  "access_token" : "ya29.AHES6ZSuY8f6WFLswSv0HELP2J4cCvFSj-8GiZM0Pr6cgXU",
  "token_type" : "Bearer",
  "expires_in" : 3600,
  "refresh_token" : "1/551G1yXUqgkDGnkfFk6ZbjMLMDIMxo3JFc8lY8CAR-Q"
}

Step5. Google Calender API呼び出し

アクセストークンをパラメータに設定してリクエストを出せば結果が返ってきます。

例) ある特定の日のイベントを取得する。

https://www.googleapis.com/calendar/v3/calendars/{CalendarID}/events?singleEvents=true&orderBy=startTime&timeMin=2015-07-14T00%3A00%3A00.000Z&timeMax=2015-07-15T00%3A00%3A00.000Z&key={access_token}

Calendar APIに関してはこちらのリファレンスページをご参照下さい

さいごに

これでブラウザを持たないデバイスでのGoogle APIの呼び出しができました。アクセストークンには有効期限が有りますので、期限が切れてしまったらリフレッシュトークンを使って更新を行ってください。

Google Calendar APIで予定は取得できるようになったのですが、まだディスプレイが届いていないので実際のモノは作れていません(ToT)。またモノができましたら記事を書くかもしれませんのでお待ちください。

Email: yanou at atware.co.jp

RaspberryPiにサーバをたてよう!

RaspberryPiにサーバをたてよう!

RaspberryPiにサーバをたてよう!

皆さん、こんにちは。KEYチームの矢納です。少し間が空いてしまいました。
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今回RaspberryPiにサーバをたてるのにFlaskを使ってみたので、使い方を紹介しようかなと思います。 RaspberryPiにサーバを立てるということで軽量なWEBサーバは何だろうと調べたら、Flaskがヒットしました。

Flask(フラスク)は、プログラミング言語Python用の、軽量なウェブアプリケーションフレームワークである

wikipediaにしっかりと書いてありました(^o^)

では、今回試した事の紹介に入りたいと思います。全てRaspberryPi上実行しています。

1. pip、Flaskインストール

$ sudo apt-get install python-pip
$ sudo pip install Flask

2. サンプル作成

$ mkdir flask && cd flask
$ vi index.py
$ python index.py

WEBサーバが起動したので、http://<IPアドレス>:5000/にアクセス。Hello Worldと画面に表示されます。

3. SSLに対応

3.1 自己証明書の作成

$ openssl genrsa 2048 > server.key
$ openssl req -new -key server.key > server.csr
$ openssl x509 -days 3650 -req -signkey server.key < server.csr > server.crt
$ rm -f server.csr

作成した鍵たちは任意のところに保存しておいてください。

3.2 FlaskでSSL通信を行う

起動時の設定に証明書を設定

server.crtserver.key は先ほど保存したパスを指定して下さい。

これで https://<IPアドレス>:5000/ にアクセスすると無事にsslでの通信が完了です。

4. Basic認証をかける

こちらのサイトを参考にやってみました。

こちらのサイトに説明になってしまうので、簡単に説明します。

  • decorator.pyの作成
    • ここでID/PASSのチェックを行います
  • FlaskにもFilterのような物が存在しているために、その部分で認証を行う

おわりに

このブログで書いたコードはGitHubにあげてありますので、参考にしてください。 https://github.com/Burning-Chai/Flask

Email: yanou at atware.co.jp