第10期ふりかえり

第10期ふりかえり

本日2014年12月1日、株式会社アットウェアの第11期を迎えました。 毎年のことながら、新しい期の始まりはどことなく緊張します。そして、今年も恒例となったatWare Advent Calendarを始めます。こちらも恒例となった先期のふりかえりを私から。

まずは無事に一年を過ごすことができたことを嬉しく思います。私ともを支えてくださった多くのお客様、パートナー様に感謝するとともに、何より社員の皆の努力の賜物とよろこんでいます。

先期は第10期と節目となる一年で、横浜本社のみなとみらいへの移転でスタートを切りました。と同時にこれまでの10年をふりかえり、次の10年に向けて新しいアットウェアを作るチャレンジの年となりました。様々な試みが全てうまくいったわけではありませんが、内なる変革を進め、次の10年を担う「下準備」はできたのではないかと考えています。

具体的には、次代を担う若いリーダーを中心として、自律したチームが自らの責任と権限を持って活動を進められるように取り組んでいます。まだまだ十分に機能しているとは言えませんが、日々、模索しながら着実に前に進めているのではないかと思います。また社内の情報共有や課題管理の仕組みを整備しています。Backlogなどのサービスに加え、社員が自前で開発したツールも併用。こちらはいずれ社外の皆さんにも幅広く使っていただけるかもしれません?!

現時点での主たる事業であるSI/受託ソフトウェア開発では、従来から我々のストロングポイントとして取り組んできたCouchbaseやアジャイルプロセスをキッカケとした新規顧客・新規案件の受注、特に新たなビジネスドメインとして巷で話題にもなっているアドテクのシステム構築を無事にカットオーバーさせることができました。非常にタイトな性能要件と信頼性、所謂DevOpsと言われる保守・運用と機能改善の開発を融合したプロジェクトを経験できたことは我々にとっても非常に学びの機会となりました。手前味噌ながら、あらためて我々が持つ技術力とゴール(目標)に向かってメンバが一致団結して取り組めるチーム力をうれしく思いました。その他の多くのプロジェクトも先進的な技術の導入とアジャイル開発およびDevOpsをキーとしながら、お客様との協働により(単なる受発注の関係ではない)同じ価値観を持って取り組めており、アットウェアのスタンダードな仕事のスタイルになってきている実感を持っています。

一方で当社独自のサービス/プロダクトの展開についてはまだまだ道半ば、まさに下準備の段階にあります。こちらは今後、加速度を上げて取り組んでいこうと考えています。近いうちに具体的なお知らせができるようになることを楽しみにしています。

体制面では外国籍のエンジニア含めた強化を進めていますが、まだまだ我々が目指すところに十分な体制とは言えません。引き続き、我々と想いを共有できるエンジニアの採用を積極的に進めていく予定です。

毎年夏に行ってきたインターンシップの受け入れも、海外からも含め大幅に増えました。また学生向けプロコンの開催やハッカソンの企画など、若い世代のエンジニアの卵への支援も積極的に行うことができました。我々自身も例えばインターン生から刺激を受けることも多く、よい学びの機会にもなっていると感じています。

ざっとふりかえってみても、下準備と表現はしましたが非常にチャレンジングな一年でした。まだまだ成熟した組織とはいえず、強固な基盤を構築できたとは言いがたいかもしれませんが、着実に今後の外への成長、未来への飛躍の礎になったものと思います。 さらなる成長、飛躍に向けて、努力を惜しまず、チャレンジしていきたいと考えています。社員皆が楽しくやりがいのある仕事に従事できるよう、私自身もより一層の努力を重ねていく所存です。

ベトナム国家大学 ホーチミン工科にてインターン&ハッカソンセミナーを実施してきました

ベトナム国家大学 ホーチミン工科にてインターン&ハッカソンセミナーを実施してきました

ベトナムの社員旅行の復路を利用し、一部のアットウェアメンバがホーチミンへ。

ホーチミン工科大学にて、来春に開催予定の2days Hackathonのアナウンスおよび来夏も予定しているインターンセミナーを3年生の学生さん向けに実施してきました。 事前にセミナーの開催のおしらせをしていたため、約25名の学生さんが聞きに来てくれました。アットウェアからは、ベトナム人社員のHuyさんがインターンシップの要件や実施内容の説明、そして今年の夏に2ヶ月横浜にて行った体験談を4年生のHuongさんが話してくれました。また来年春にはホーチミンにて学生向けのハッカソンイベントも実施。インターンシップの学生を選抜するためのイベントでもあるので、学生さんも真面目に耳を傾けていました。学生さんの真剣な眼差しに期待も膨らみます。

アットウェア シリコンバレー支店からのお便り その2

アットウェア シリコンバレー支店からのお便り その2

JavaOne 続編

JavaOneの中では様々なプレゼンテーションがある。その中でもエキサイティングな内容だったものを一つご紹介したい。 Groovy、Clojure、Scala、JRubyなど、JavaVM上で動作する言語の頂上対決という場があった。それぞれの言語に対してのコントリビュートしている方が自分たちの言語の素晴らしさを語り尽くすという内容。会場からの支援を得たいがためにかなり際どいやりとりをしていた。終了後、Clojure言語スピーカーとして参加していたPriyatamさんとビールを飲み交わし交流。こういうことができるのもJavaOneならでは。彼はベイエリアでClojureに関するユーザコミュニティを主導し、会社経営もしているようだ。

 

カリフォルニアの休日

3週間も居れば、当然間に休日もあるわけで。 休日を利用し、サンフランシスコより北にあるワイナリーが豊富にある地域に旅行に出かけた。途中に太平洋沿いを進み、綺麗なビーチで休憩。この先にハワイ、日本、アジアがあるのかぁと思いにふける。カリフォルニア州にはワインで有名な地域が数多くあるようだが、我々が訪れたのは、ソノマとナパ。その中でもそこそこ有名なお城の姿のワイナリーに。ワイナリーでは有料でテイスティングでき(中には無料でできるところもある)、販売所なども隣接されており、テイスティングによりお気に入りなワインを探して買うことができる。運転などもあるので全員がテイスティングすることはできないが、ワイナリーの広大なワイン畑を見て心を和ませ、楽しいひと時を過ごすことができた。

ほぼ毎日、支社にて自炊。時々豪華な材料を使ってみたり。写真はカリフォルニアで有名なダンギネスクラブ。

ほぼ毎日、支社にて自炊。時々豪華な材料を使ってみたり。写真はカリフォルニアで有名なダンギネスクラブ。

技術書で有名なO'Reillyの本社。玄関にはブックストアのように本棚に本が並ぶ。

技術書で有名なO'Reillyの本社。玄関にはブックストアのように本棚に本が並ぶ。

 

Typesafe社への訪問

今回のアメリカ滞在の目的の一つとしてIT企業への訪問をしての意見交換などもある。お互いの会社のことをより知ることにより、今後のビジネスチャンスへと繋がることもある。 今回訪問した会社の一つ、Typesafe社をご紹介しよう。Typesafe社はScala、Akka、Playフレームワークなどのコンサルティングやトレーニング、いざという時のサポートをしている企業である。アットウェアでは、主にJava言語を利用してお客様のシステムの開発を主にしているが、Scala言語への関心もあり、今回の訪問を実現した。TypesafeにはScalaだけではなく、AkkaやPlayなどの優れたプロダクトがあり我々も非常に注目を寄せている。今年の9月にはスカラ祭りなども日本で開催されるなど、Typesafeとしても日本市場への進出を模索しているようであった。今後のアクションに期待したい。

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その3へ続く

第25回全国高専プログラミングコンテストにて

第25回全国高専プログラミングコンテストにて

10月18日、19日と岩手県一関市にて、第25回全国高専プログラミングコンテストが実施されました。私は数年前からこのプログラミングコンテストに関わり始め、今年は会社としてスポンサーとしても加わらせていただいております。

本来は2011年に開催を予定されていたそうですが、東日本大震災のため、開催見送りとなり、今年2014年に開催されることになりました。プログラミングコンテストというと、ぱっとイメージがわかないかもしれませんが、この全国高専プログラミングコンテストは、自由なアイデア発想によって作り出されたものを展示する自由部門、ある程度の課題を与えられそれの解決したものを展示する課題部門、当日にファイト形式にてプログラミングの出来を競い合う競技部門、の以上3つです。

自由部門、課題部門は展示会場で学生による展示がされており、ブースに行くと丁寧に説明をしてくれます。中には非常に凝ったアイデアや実装がされており、長年IT業界に居る身としても感心をしてしまうものもありました。

競技部門は、今年のテーマは"画像パズルを解く"。参加チームに同じ画像が配られ、それを最短コストで解けたチームが勝ち。2日間に渡ってトーナメント形式にて競技が行われていました。 若い力がぶつかり合うだけあって、応援にも力が入ります。私自身、高専出身でもあるので、出身校はもちろんのこと、参考参加として出場していた大学チーム(東京大学、京都大学混成、ハノイ国家大学、豊橋技科大学など)に負けないように応援をしておりました。

みなさんも機会があれば是非当日の様子をご覧になってください。もちろん私は目立った学生さんに名刺配りもしていました。

未来創造"スマイルハッカソン" Vol1 開催申し込み!

未来創造"スマイルハッカソン" Vol1 開催申し込み!

学生向けイベント "スマイルハッカソン" 12月27日、28日、アットウェア みなとみらい、函館で開催!! 最優秀チーム賞はアマゾンギフト券10万円!!

 

スマイルハッカソンを12月27日、28日の両日開催します。今回のテーマは、「人を笑顔にする」がテーマ。このテーマを元にアイデアとエンジニアリングを融合させて、2日間で形にしていくというのがこのハッカソンの趣旨です。

  • 概要:ソフトウェア、ハード、モバイルやWebなどのIT技術をフル活用してアイデアを形にするハッカソンです。テーマを元に、チームで協力して制作に取り組みます。制作した成果をプレゼンし、優秀チームには豪華賞品をプレゼントします。
  • 実施日:2014年12月27日(土)、28日(日)の二日間
  • 今回のテーマ:「人を笑顔にする」
  • チーム編成:1チーム3名まで
  • 参加資格:高校、専門学校、高専、大学、大学院に学生として所属していること。チームは同じ学校でなくても構いません。
  • 制作会場:株式会社アットウェア 本社および函館ラボラトリー 他サテライト会場にて制作すること
  • テーマに沿って、チームでアイデアを練るのは自由です。ただし制作は制作場所に限ることとします。
  • 遠隔地からの参加の場合、交通費宿泊費の一部を補助する予定です。詳細は問い合せください。
  • 開発マシンなどの機材は持ち込みをお願いします。サーバが必要なチームは相談してください。適宜クラウドサーバを準備します。
  • 商品: 最優秀チーム賞 10万円アマゾンギフト券、優秀チーム賞 5万円アマゾンギフト券、敢闘賞 3万円アマゾンギフト券
  • 二日目の夕方から参加者交流パーティを予定しています。
  • 応募締め切りは11月末
  • 問い合わせ、お申し込みは以下のフォームまたは担当へTELでお願いします。担当:北野

参加登録フォーム

以下のフォームに必要事項を明記の上、参加登録お願いします。実際の実施内容、期間について変更がある場合は事前にご連絡致します。

アットウェア シリコンバレー支店からのお便り その1

アットウェア シリコンバレー支店からのお便り その1

アットウェア シリコンバレー支店開設

2014年9月26日から約3週間。横浜みなとみらいに本社を構える株式会社アットウェアは4名のメンバをアメリカ カリフォルニア州シリコンバレーに派遣をした。彼らの任務は、JavaOne&OracleOpenWorld2014およびCouchbaseConnectへの参加、また新規技術や新規企業との協力関係構築に向けて近隣に多数あるIT企業への訪問およびパートナー企業との関係強化だ。

JavaOneや海外カンファレンス、海外 IT企業との関係構築などの取り組みは、今年からではない。アットウェアが設立した当初より、JavaOneを始めとする技術系のカンファレンスのみならずAgileカンファレンスなど、海外の最先端のムーブメントや情報をキャッチする機会として、またその参加者との交流や地域企業への訪問など、今後のビジネスチャンスを作る取り組みも長い間行ってきている。その甲斐もあり、今日のアットウェアの強みの幾つかをその取り組みにより作り出したと言っても過言ではない。

今まで参加した主な海外カンファレンスの一覧(抜粋)

  • Couchbase Connect(San Francisco) 4名
  • JavaOne 2014(San Francisco) 3名
  • Agile 2014(Orlando) 1名
  • Couchbase Conf SanFrancisco(San Francisco) 2013 1名
  • JavaOne 2013(San Francisco) 3名
  • Agile 2013(Nashville) 2名
  • Couchbase Conf SanFrancisco 2012(San Francisco) 2名
  • Apache Conf(Vancouver) 1名
  • Couchbase Conf(Belrin) 1名
  • Couchbase Conf SanFrancisco 2011(San Francisco) 2名
  • JavaOne 2010(San Francisco) 1名
  • Layar Conference(Amsterdam) 2名
  • JavaOne 2009(San Francisco) 1名
  • Agile 2008(Tronto) 1名
  • JavaOne 2007(San Francisco) 1名

その他

今回の滞在は約3週間と比較的長いこともあり、4名でAirbnbサービスを利用してシリコンバレー地区の一軒家を丸ごと借りて暮らすこととした。2ベットルーム+2ソファーベット+1キッチンダイニング+1バストイレ。大人四人が短期間寝泊まりして活動の拠点にするには十分な広さと、モダンな感じのデザインで我々はすぐに気に入った。その家を仮に我々はアットウェア シリコンバレー支店と名付けた。

支店の外観。レッドウッドシティ(パロアルトとサンフランシスコ空港の間ぐらいに位置する閑静な住宅地)この辺りの家は比較的平家が多い。天気が晴れと曇りが50%50%ぐらいの時期。晴れた日はすごく気持ちが良い。電車で30分ぐらいでSFの中心街へいけるところ。

支店の外観。レッドウッドシティ(パロアルトとサンフランシスコ空港の間ぐらいに位置する閑静な住宅地)この辺りの家は比較的平家が多い。天気が晴れと曇りが50%50%ぐらいの時期。晴れた日はすごく気持ちが良い。電車で30分ぐらいでSFの中心街へいけるところ。

時にはスカイプで日本とつなげてミーティング。醤油は現地で調達したものです。

時にはスカイプで日本とつなげてミーティング。醤油は現地で調達したものです。

キッチンの写真。食器やその他の備品も用意されている。お洒落なオーナーでよかった。。

キッチンの写真。食器やその他の備品も用意されている。お洒落なオーナーでよかった。。


Devoxx4Kidsへのボランティア

JavaOne開催の前日。サンフランシスコベイエリア付近の子供たちを150人集め、Devoxx4Kidsという団体が主催するイベントが開かれた。そのイベントは、子供達にプログラミング教育をするのが目的で、JavaやPython、レゴマインドストームなどなど、様々な工夫がされた題材を利用し、子供を飽きさせないようなカリキュラムが組まれていた。自分も横浜にてCODE FOR KIDS YOKOHAMAというコミュニティを主宰していることもあり、今回のJavaOne参加する3名でこのイベントついてのボランティア参加を申し出た。ゆくゆくは、カリキュラムをもち帰って日本でも同じようなことを近い将来行いたい。

参加している子供達はみんな真剣な眼差しで取り組み、数多くの質問を受けて、少ししどろもどろに回答になってしまった部分もあった。が、最終的には、子供の笑顔やカリキュラムを超えてチャレンジしている活発な子供達を見て、自分の子供のころの感じと似てるなとダブらせたりした。

JavaOne2014

今年のJavaOne2014は、どちらかというと昨年のJavaOneの惰性で開催された感じがした。内容的に真新しいという感じが少ない。ただ、昨年のJavaOneで取り上げらたIoTについては着実に活動が広がっていて、MQTTなどEclipseの活動も活発化しており、今後の広がりに期待を持てると感じた。 個人的には、Atlassianの方がAtlassian社の文化について取り上げ、良き文化こそが良き成果に繋がる。という講演をしていたのが印象的だった。内容的にはAgile2014で聞いたSpotifyの内容の方がより細かく、より良く聞こえた部分もあったが、普段から短にあるツールを作っている人たちがどのような気持ちで仕事に取り組み、どのような和を作って会社の文化を形成しているのかというのがわかり、素晴らしかった。

その2に続く!